株に限らず、ビジネスで利益を上げる基本は、安く買って高く売ることです。外国為替も同じで、ドルを安く購入して、レートが上がった時に売却すれば利益が出ます。


たとえば、1米ドル110円のときに10万米ドル分を購入して115円で売却したケースで考えてみましょう。米ドルは110円から115円と5円高くなっています。利益は5×10万米ドルで、50万円です。つまり、米ドルのレートが上がるとその分、儲かるという仕組みです。ということは、1年間に100円もドルのレートが上がったとしたらかなりの利益が得られることになります。しかし、一年間100円も米ドルが上がったことがかつてあったでしょうか?2000年以降、レートが大きく変動した時でも、20円程度の範囲です。一年間で100円も値上がりすることなどあり得ないと考えて良いでしょう。


では、最高で20円の値上がりならあると考えていてもいいのでしょうか。答えはノーです。この20円という幅は、一年間での最高値と最低値の差です。つまり、一年で最もレートが低い時期を見極めて、最も高い時期に売らなければいけないということです。長年、外貨に投資している人でも難しいことだと思います。
売るタイミングを見極めるには「一日の平均値動き」を確認するのが有効です。一日で1円以上の値動きがある日は、一年のうちで約3割~約6割ですが、50銭の場合だと一年のうち9割以上もあるそうです。したがって、1円以上の値動きを待って利益を確定するよりも50銭幅で考えた方が損失が出にくいといえるでしょう。