外貨建ての金融商品に投資をする場合に気をつけることがあります。利率と為替レートについては知っている人も多いと思いますが、これら以外に為替手数料というものがあります。為替手数料は、円と外貨を両替する時に金融機関へ支払います。


日本の銀行に円で預金をする場合に手数料を取られることはないと思います。しかし、外貨預金の場合は、円を外貨に換えるときに手数料が必要です。外国の株や投資信託を買うときは、証券会社などへの売買手数料が発生します。これに加えて、円を外貨に換えるための手数料も払わなければならないのです。また、外貨建ての金融商品を払い戻して円にするときにも、同様に手数料が必要です。つまり、円から外貨、外貨から円という2回のタイミングで手数料が発生するということです。


ところが、外貨建て預金のパンフレットなどには、手数料の金額が具体的に書かれているわけではありません。なぜなら、手数料は銀行が用いる為替レートに含まれているからです。ニュースなどで伝えられる為替レートは、金融機関や企業などが使うもので、刻一刻と変動します。しかし、レートが変動し続けていると個人の取引では大変になってしまうため、午前10時頃の時点での銀行間相場を基準にします。これを「対顧客相場」の「中値」といい、銀行は中値に手数料を加算しています。


円を外貨に両替するときに銀行が顧客に対して適用する手数料込みのレートをTTSといい、外貨を円に両替するときのレートをTTBといいます。